『いもうとのために』

<1>-<2>-<3>
本SS(短編小説)は、2011年から2015年ごろまでwisper様に掲載されていた作品です。

<3>

「下りていったみたいだね。」

「お母さん、早く結ばれちゃいなさいって顔してたよ?」

「えっ!?そ、そう、かな・・」

「うん。早く結婚しちゃいなさいって、顔に書いてあった。」

「で、でもさぁ、俺たち兄妹なんだよ。血は繋がってないにしても、こんなことしてるの見つかったら普通は・・・」

「普通は?」

「普通の感覚してたら、怒鳴りつけるだろ?おまえたち何やってんだって。」

「愛し合って何が悪いの。好きな人に身体を捧げてるところなのに。怒られるほうがおかしいよ。」

「まだ会ったばっかりなんだよね?」

「だからなんなの?お兄さんだって私のこと欲しがってるんでしょ?ほらぁ。」

おっぱいを掴んでいた俺の両手をメグミが握りしめてきた。

「お兄ちゃん・・・だいすきでしょ?私のからだ・・・」

メグミの吐息が分かるくらい近い距離。

静かに目をつぶる新しい妹。

俺は口付けした。

水音を立てながら、少女の口内を舐めまわす。

一旦メグミの目は開くものの、夢中なって楽しむ俺の姿を見て、満足そうに目を細めた。

メグミの手が俺の股間に伸びた。

すっかり膨らんでいる肉棒を、綿パンの上から擦ってくる。

「んっ!?」

思わずうめいてしまう。

手のひらの優しい愛撫にもかかわらず、股間に塗りたくられる快楽は深く甘い。

「ん!んんっ!?んんっ・・!!」

メグミは唇を離して、口元に余裕を浮かべた。

「そろそろセックスしたくなったでしょ?」

なんて答えればいいんだ?

熱い雫を分泌するペニスは、この美少女の膣に入りたがって猛っている。

「お願いお兄ちゃん。中出しして。この身体をお兄ちゃんだけのものにして。」

「・・・」

「他の男の人に汚されたくない。お兄ちゃんにだけ、抱いてほしい。お願い。一目惚れした人と結ばれたいのっ。お願いよ。お願いだから。」

切実な瞳のふちからは、今にも涙がこぼれそうだ。

「俺を、選んでくれるんだね。」

「あなたの伴侶としてずっと尽くします・・・誓うから、だから・・・」

その申し出を拒否することはできなかった。

彼女の言葉は、俺の胸を貫き、心も理性も何もかもを砕いてしまうようだ。

「ねぇ、今の思いを確かなものにしたいの。二人の身体を永遠に結びつけたい。契りを交わしたいの・・・」

メグミは俺のベルトを緩めると、ズボンとトランクスをズリ下ろした。

何の迷いも恥じらいもなく、手際よく。

しかし、理性を砕かれた俺は、彼女の言動のちぐはぐさに気づくことができない。

「うわあ。反り返っちゃって。エッチなおちん○さん。ふふふふっ・・・」

彼女は言いながら、自らミニスカートをめくり、水色と白の縞パンティに指をかけた。

「子宮に臭いがつくくらい、いっぱい精液出していいからね。」

彼女は一息にパンティを下ろしてみせる。

「さぁて、おまん○の穴はどこでしょう?うふふふっ。」

女性器を隠すように生えた、縦筋状の陰毛。

「童貞お兄ちゃんは、気持ちいい穴がどこか分かりますか〜?」

「んん、わかるよぉ・・・」

「えへへへ、セックスしたくてもぉ、膣の穴がどこかわからないんじゃ、オナニーで我慢するしかないんだよねー?ふふふふっ。」

メグミはくすくす、くすくすと笑いが止まらない。

そんなに愉快なのか。

童貞の俺をからかうのが。

でもなぜ、俺が童貞であることを?

「オナニーは冗談だけど、子宮突く前にイっちゃだめだからね?」

俺はメグミの陰毛に指を突っ込んで、割れ目の位置を探り当てた。

「あんっ・・・」

敏感な花びらをまさぐられて、メグミは鼻にかかった声をもらした。

「おにいちゃんのおちん○、早く欲しいよ・・・」

彼女の白く細い右手が、俺の股間に猛り狂う男根に添えられる。

「お兄ちゃんのが欲しいから、メグが入れてあげる。奥に入るまで我慢してね。」

「うん・・・」

「奥まで来たら、おちんち○がオッキしなくなるくらい射精していいよ。私のお腹、大きくして欲しいの。赤ちゃんの素で私を孕ませて。ね・・」

メグミはめしべに指を忍び込ませて膣口を押し広げる。

「ほおら、ここに♪とっても気持ちいいから我慢するんだよぉ♪」

言い終わるが早いか、メグミは自分の腰を前に進め、女性器で亀頭を呑み込んでくる。

亀頭が膣口に収まる。

温かくヌメヌメとした膣内の感触に、俺の性欲はかつてないほどに昂ぶった。

「ううううっ!」

膣は異物の侵入を感知すると、ギュギュっと締まった。

膣襞が亀頭や竿を擦れ、快楽は急激に高まってしまう。

「んふっ♪すごいでしょう?」

「うっ!ううっ!?う、うっ!」

「お兄ちゃん、入れただけでイキそうになっちゃったの?可愛い子のおまん○に挿入して、興奮しちゃってるのかな?すっごく感じてるみたいね。」

「く、くぅ、く、あ!あ、はあっ!は、は、はぁ、くうううう・・・!」

「あははっ、イっちゃう?もうイっちゃうの?アハハハ、イッちゃうんだぁ?せっかくの筆卸なんだからゆっくり楽しめばいいのに。ま、いっか。イきたいならイかせてあげてもいいんだよ?」

メグミは俺の腰に両腕を回して、グッと腰を突いた。

膣はさらに締まり、膣襞と爆発寸前のペニスが長いストロークで擦れあう。

とどめには十分すぎるほどのじんわりとした快楽が、括約筋の弛緩を促し、精液を尿道に導く。

「ん!ん!んんんん!!」

不定形の白濁液が鈴口から噴き出す瞬間、メグミの子宮口に亀頭が擦りつけられる。

「あはん♪イイとこについたね?」

頭が真っ白になるほど濃い快感で、全身がびくっと震える。

ドッピュンドッピュンと、噴水のように飛び出す欲望の奔流は子宮口から流れ込み、子宮を甘く満たしていく。

「あはっ♪おにいちゃんの熱い愛、赤ちゃんの部屋に受け止めちゃった。嬉しいっ・・・☆」

頬を赤くするメグミが愛しくて、抱きしめながら強引に唇を奪った。

彼女は俺を強く抱き返して、ゆっくりと腰を振り始める。

と、纏わりつくような中毒性の高い快感が亀頭を侵し始めた。

あまりの気持ちよさに、キスの最中悶えてしまった。

メグミはキスを止めて、哀れな獲物を見るような目で俺を見てくる。

「いかがかしら。あたしのあそこ。一度覚えたら奴隷になるしかないのよ。すごく気持ちいいでしょ?」

子宮口直前の膣壁には、モコモコしてベトベトな突起がびっしりと生えて、子宮口を突こうとするペニスを徹底的にくすぐって来るのだ。

浅いストロークでメグミに数回突かれるだけで、精液を注ぎたくて我慢できなくなる。

「う、ううっ、すご、すごいっ!!」

下半身に突き刺さる淫ら過ぎる快楽に誘われ、俺は腰を浅く振ってしまう。

「一番奥をコンコン突くだけで、袋がからっぽいになるくらい射精できるの。どんどん突いて気持ちよく射精しなさい。イけばイくほど、逆らえなくなるわよ。」

「う!あ!いぃぃっ!ま、またイクッ!!」

「おまん○で中出ししたい?射精したいの?」

「うん、したい、お願い・・・このまま・・・」

「素直ね。いい子。さ、また子宮に注ぎなさい。」

命令されなくても、もう我慢できない。

この膣内の造りは、ペニスを悦ばせて射精に導くことに長けている。

機械のような確実さで、一瞬の隙もなく男性器を責めてくる。

俺は、こんなに強い快楽を体験したことはなかった。

亀頭は子宮口で生まれる快楽を、竿は膣襞と擦れる快楽を、それぞれ脳髄に伝達する器官に成り下がった。

「うっ!!」

ビュクッ!ドビュッ!

俺の愛液が勢いよく飛んで、子宮壁を叩く。

ビュルッ!ビュッ!ドビュッ!

どろどろの白濁液が断続的に子宮に注がれる。

子供を宿す小部屋の壁の一転をべったりと白く汚し、部屋の中で広がっていく。

「んっ♪あはっ!出た出た♪おまえのスケベなザーメン。たっぷり出てるぞ?いいだろ?最高だろ?」

「最高だよ・・・」

射精に構わず、俺とメグミの腰は微振動を続ける。

夢うつつの俺。

ふと、メグミと目をあわすと、彼女の目がワインレッドに見えた。

バカな。

口からはチロチロと蛇のような舌が伸びている。

おかしいのは俺の頭か、それとも現実なのか。

「ありがたく思え。おまえを飼ってやるからな、傍にいてやる。その代わり、おまえはすべてを捧げるんだ。私の奴隷になるんだ。」

「・・・う・・・ああ、気持ちいい・・・」

「奴隷になれ。もっともっといいことをしてやる。ずっと、楽しませてやるぞ。」

「はぁっ、はぁっ・・・分かった、奴隷、なる・・・」

「ふふっ・・・では、交渉成立だ。」

パコパコとメグミは腰を揺するスピードをあげた。

と同時に、子宮口の突起たちが自らウネウネと動き、亀頭を責めたてる。

「す、すごぉいっ!く、く、くぅぅ・・・!」

膣と突起は意思を持った生き物のように、締め上げ、擦り、くすぐって射精に誘ってくる。

股間に広がる射精欲求は、メグミの子宮口で暴発した。

また・・・また中出ししてしまう・・・

どくっ!

「やんっ!?」

メグミに対してできる唯一の攻撃は、子宮内に精液を注ぐこと。

ビュクッ!

「あっ、あっ!」

しかし、こうして攻撃しても、お互いの満足感や情を高めるだけだ。

何も解決できない。

ドピュッ!ドッピュン!

甘く鋭いけど、無意味な快楽が全身をしびれさせるだけだ。

痺れすぎて、一瞬目の前が真っ白になる。

「あんっ♪もう、ずいぶんといっぱい出したな。今のは気持ちよかっただろう。白目をむいて危うく失神しかけてたぞ?」

メグミは腰を止めない。

俺も体力を切らしているのに、膣奥の快楽が欲しくて子宮口をガンガン亀頭で突く。

「はぁっ、はぁっ、ぜーぜー・・・」

何回射精したんだろう?

命そのものが搾られたように、重すぎる疲労感が残る。

でも、もっと中出ししたい。

にやりと笑うメグミ。

その目は赤く輝いて、爬虫類の瞳になっていた。

人間じゃない。

それが分かっても、膣が気持ちよすぎて離れられない。

ずっと中出ししていたい。

殺されてもいい。

メグミを抱いていられるなら・・・

「あたしはサッキュバスのメグ、あたしとお母様はサッキュバスだ。」

「・・・・」

「この膣の心地よさ、絶品だろ?これがサッキュバスの膣だよ。」

「気持ちいい・・・」

「そうさ。良すぎて逆らえないだろう。おまえはもうあたしの虜だよ。」

「うん、それでいい・・・」

「んふふふっ、あたしはおまえが欲しくてここに来た。建前は、まあ、聞け。膣を突きながら、な?」

メグの膣奥の突起の心地よさがたまらず、ズンズンとしつこく突く。

相手がサッキュバスだと分かっているのに、この娘の膣が欲しくて仕方がない。

「んっ!」 「また出るのか?いいぞ。好きなだけ出せ。何度でも中出ししていいぞ。これはおまえの権利だ。この身体を好きなだけ楽しんでいい。」

「うん・・」

メグの言葉に甘えて、我慢せず子宮めがけて射精する。

サッキュバスはびくっと震えた。

「あっ、はぁ、いいっ・・・♪・・・はぁ♪ああん♪・・・ふぅ・・・はぁ。おまえの精液・・・」

少し呼吸を整えるメグ。

「悪いが、サトミとは別れてもらう。おまえとサトミの間に産まれる子供は、将来、我が一族の仇になる。だから、おまえはあたしと子供作るんだ。」

「分かった・・・」

「さっき奴隷と言ったけど、奴隷というのは建前なんだ、だから心配しなくていい。人間で言えば同棲のことなんだ。」

乱れたミニスカートの腰がキュッキュと前後して、再び射精を促してくる。

「うっうっ・・・う、う、そんなに動かされたら!うううっ!」

子宮口周辺に生えた大量の突起が、触手のように伸びて亀頭を舐めまわす。

それに加えて、腰の前後運動が快楽を数倍に高めてくるのだ。

数回ミニスカートが揺れただけで鈴口はバクリと開き、妊娠エキスをだらしなく漏らす。

漏れたエキスは一滴残らず子宮内に注がれる。

「あっ・・・♪また、おまえの種が流れ込んできた♪ふふふっ・・・」

「う、う、ううう、いいっ、これ、気持ちよすぎる!」

「最高だろう?人間の女より、サッキュバスのほうがずっといいんだ。」

「・・・メグミの奴隷にして・・・あふ、あふ、あうふふふ・・・」

「うふふふっ。どうした、死にそうな顔でおねだりして。精気を吸われすぎて死にそうになってるのか?」

「あふ、あふう、もっと、もっとおおお・・・」

「そんなにセックスしたいのかぁ?仕方ないやつだな。うふふ、でも今日はこれでおしまいだ。」

メグミは腰を引く。

ペニスが引き抜かれた途端、膣と竿の隙間からドボドボと精が漏れて床に滴った。

メグミの目と舌はいつの間にかヒトのそれに戻っている。

「すごいいっぱい出たね、お兄ちゃん。メグミのこと、大好きになったでしょ?」

「うん。」

「じゃあ、言うこと聞いて。サトミと別れるの。」

「分かった、別れる。」

「あいつにメール送って、あさって呼び出してね。それでぇ私の前で振るの。いいわね。」

「うん、分かった。」

「私のために。」

「メグミちゃんのために。」

「お兄ちゃんいい子♪」

「うん。俺いい子。」

「いうこと、なんでも聞くのよ。」

「いうこと、なんでも聞くよ。」

「いい子にはいっぱい気持ちいいご褒美してあげるからね。」

「うん、俺、いい子になる。」

「サトミと別れたら、今度はメグミをいっぱい孕ませてもらうね。一日に何回も中出ししてもらうから。」

「うん。孕ませる。」

「この街も、この世界も。お兄ちゃんと私の子供で埋め尽くしちゃおうね。」

「うん、埋め尽くす。子供、作る。」

「ふふふふっ♪この人、すっごくいい!」

メグミは、俺の力ない抱擁から抜け出し、背後に回った。

僅かに残った生命力を振り絞ってゆっくり振り返る。

ドアが開いていて、新しいかあさんがこちらを見ていた。

「契りは終わったみたいね。」

「うん。今日の分は全部吸い取ったから。もういいわ。」

「あらあらカツヒコ兄さん。大事なところがすっかり見えてますよ?」

「うふ、すっかり骨抜きだからね。でも、すっごくいい人だったわよ、思った以上に。おかあさんのほうは?」

「おいしかったわ。」

「そう。よかったね♪」

俺の愛しい人はこちらを見てウィンクした。

「また明日。明日はもっと早く遊びに来るからね。それまで白いのいっぱい溜めておいて♪じゃあね、お兄様☆」

微笑んで部屋から出て行く。

母親と一緒に階段を下りていく。

俺は下半身裸のまま、ぼんやりと口をあけてつったっていた。

その夜、俺はメグミに見せるためにメールを打っていた。

サトミと一発で別れるためのメールだ。

俺はサトミと結ばれてはいけない。

俺はメグミと結ばれなくてはいけない。

すべてはメグミのために。

〜おわり〜


<前に戻る>

<1>-<2>-<3>

ソンム製作所のホームページはこちら