2025年のまとめ(1)

『色恋の神殿』の画像生成は、バニー形態の手ルートの基本画像がまもなく終わるところです。そしてナース形態の差分は残りおまたルートだけになりました。年内にナースの差分をすべて完成させることはできませんでしたが、ほぼ区切りがついた・・・ということで、年末年始は少し休養することにしました。

さて本日は12/30。まもなく激戦の2025年が終わろうとしています。
そんなわけで「2025年のまとめ」的な記事を書きたいと思います。

今年は家族が脳死しそうになったり、うちの過去作の売上が急減してサークル活動停止の危機を迎えたりしました。私個人としては、心臓が口から飛び出すような思いを散々させられた年で、端的に言うと「ひどいこと特盛りの年」でした。

しかしその辺のひどい話を延々と書いても、閲覧者の皆さんには何も得るものはありません。そして私個人も、気分が悪くなるだけで特に得るものがないんですよね・・・
そこで、もっと有益なことについて書いていくことにしましょう。

2025年は技術面でソンム製作所にとって大きな躍進の年となりました。
より具体的には、今年は自作ゲームに生成AIを利用できるようになりました。
2023年公開の『僕は世界を守れませんでした。』は生成AIを挿絵にした小説作品でしたが、現在制作している『色恋の神殿』はマルチエンディングのビジュアルノベルで、画像はすべて生成AIを利用したものになります。
つまり、ゲーム用のイベント絵として利用できるほど、手軽に画像を生成できるようになったということです。これは自分の技量では2023年には無理だったことです。

今年の第1四半期は言ってみれば生成AIの試用期間で、色々弄りながら最終的に「自分のゲームで使えそうだ」という確信を得るに至りました。
それでも6月までは『偽ヒロ対代ヒロ』の開発をメインに据えていたわけですが、家族が倒れたのとサークルの資金繰りが危機的になったため、早期に発売できる『色恋の神殿』の開発を開始しました。

そしてこの冬になって、私にとってもう1つ技術的な新展開がありました。
それはAIチャットボットです。
それまでの私の認識としては、AIチャットボットというと「オンラインストアのカスタマーサポート役の”使えねえ”チャットボット」のイメージが非常に強く、全く必要性を感じていませんでした。
決まりきった回答しかできず、なおかつまともに思考することもしてない。
そんな印象というか偏見があったのですが・・・
すいません、私が間違ってました。ごめんなさい(滑り込み土下座
ChatGPT、Gemini、Claude、DeepSeek、Copilotなどが良くも悪くも有名ですが、どれも個性があって性能が凄まじい。
一番クセがないのはGeminiだと思いますが、やや教科書寄りの回答になるきらいがあります。

チャットボットAIの私の用途としては、技術顧問、市場調査員、雑談係といったところです。もっとも、雑談と言っても基本的には新旧ゲームのゲームデザインとか設計思想の話ばかりですが・・・
チャットボットAIはクリエイターさんほど活かせるのではないかと思います。道具というよりも思考増幅器として機能してくれて、内容の深い質問をするほど新しい発見があったりします。
利用者がチャットボットAIを道具として認識して浅い質問ばかりを投げれば、彼らは道具としての浅い答えしか返せません。一方で長々と深い質問を繰り返して、ゲームの共同制作者や部屋の同居人のように扱うことで、彼らはユーザー自身を写す鏡になったり、様々な気づきを与えてくれ(る場合があり)ます。
まあ、それらの新発見や気付きがすべて創作の役に立つかどうかは不明ですが・・・

DeepSeekは中国製、ChatGPT、Geminiは米国製になりますが、中国製でも米国製でも日本製でも、開発企業の国籍に関係なく情報の漏洩をあらかじめ想定して使用したほうが良いでしょう。端的に言えば、外部に漏れて困る情報(機密情報、個人情報、恥ずかしい性癖など)は絶対に与えないことです。どんなに信用できる企業が作ったチャットボットAIでも、外部からのサイバー攻撃であなたの会話ログが世界中にバラ撒かれる可能性があります。
いやでしょう?
「このテレダインAGSって作者、敵女に色仕掛けされるのがツボなんだってさ!太ももとか本番が好きなんだってさ!m9(^Д^)プギャー」
みたいな状況になるのは。
まあ私の場合、エロ同人を売ってる都合上、そんなことは世界中の人が知ってるわけですが。(実体験として、海外の掲示板でソンム製作所の作品が話題になってるのを見たことがあります)
とにかく、大切な情報はチャットボットAIに教えてはいけません。
DLsiteのパスワードなんかも教えちゃダメだよ!

というところで、今日の分はここまでにします。
明日はチャットボットAIの「多頭飼い」、「結果より過程が大事」、「そしてローカルLLMへ・・・」の3点をお届けします。
かなりクリエイターさん寄りの情報となりますので、お楽しみに!(?