令和6年能登半島地震のお見舞い(と新年のご挨拶)

まず、1/1 16時に発生した石川県能登半島地方を震源とする地震に被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、余震の続く状況においても被災地で夜通しの救助活動や設備の復旧作業や輸送業務に従事されている皆様に深く感謝申し上げます。
余震については、まだ大きなマグニチュードの地震が発生する可能性があるため、何よりもまずご自身とご家族の安全を確保していただくようお願いいたします。

2011年3月の東日本大震災では津波による損害が大部分でしたが、今回は直下型とのことで、揺れによる建物と地盤の被害が大変大きいように思います。
被災地では明日明後日と雨との予報ですので、弱った地盤と建物、緩んだ裏山の斜面の様子に十分ご留意頂き、引き続き安全確保に心がけて頂くようお願いいたします。

[地震保険]
比較的被害の少なかった地域の皆様は、すでに室内の片付けを済ませていらっしゃる方も多いかと思います。
地震保険に加入されているのであれば、早めに家財(割れた皿、壊れた家電など)と建物の損傷状況を写真で記録しておくのがよいと思います。
後日地震保険の申請書を書く際には被害状況の写真集が必要となりますので、ひとまず家のなかが片付いたあたりで家財と建物の状況を撮影しておけば、地震保険の対応が楽になります。
地震のあった当日はとても地震保険どころではありませんが、損傷した家財は早々にゴミとして廃棄されてしまうため、早めに撮影しておくのがよいと思います。
家屋の損傷状況の写真も、保険の申請で必須となります。
写真を取る際は窓や換気口などの開口部の四隅と、基礎部分に注意して撮影してください。
基礎は位置が低いため注意が向きにくいですが、損傷が大きい場合があります。
また、開口部の四隅は亀裂が発生しやすいようです。

[外壁補修]
もし地震による壁の亀裂にお悩みでしたら、シーリング材として変性シリコン製の製品を推奨いたします。
通常のシリコン製のシーリング材で亀裂を埋めてしまうと、後日塗装の際に塗料がなかなか乗らず、プライマを使っても苦労する場合があります。
しかし変性シリコンなら塗装に苦労することはありません。
値段もほぼ変わらないので、特に外壁面へのシーリング材には変性シリコン製をお勧めします。
自分はおととしから昨年にかけてオートンアドハー3500をプライマなしで打設しましたが、値段的にはちょっと高上がりになってしまいました。
ただ仕上がりと強度は問題ない印象でした。

シーリング材の他にも、因幡電工のAP-200-Wのような油の浮かないパテを使って埋める方法もあります。
AP-200-Wは昨年12月に使って現在まで様子を見ていますが、白い壁に油を吹くことも剥離することもなく、本日まで問題なく粘着している状態です。
ちょっとした壁面の亀裂程度であれば、かなりの部分素人でも対応できます。

[内壁補修]
地震の後に室内が寒く感じるようになった場合、家屋が傾いて窓枠(フレーム)と内壁の間に隙間が生じている可能性があります。
その隙間から入ってくる冷気(隙間風)が室内の寒さの原因です。
自分はセメダインのウッドシールを使ってこういった隙間を塞いでいます。
色が各種あるのでフレームか壁紙にあわせて選ぶことができます。
部屋の隅(壁と壁が90度で組まれている箇所)も、家に傾きがあると壁と壁に微妙な隙間ができて隙間風が入るようになります。
家の傾きを直すことはできませんので、根気よくこういった隙間を埋めていく他ありません。
前述の変性シリコン製のシーリング材もそうですが、セメダインのウッドシールは、ノズルに口径ぴったりの棒を差し込んでガムテープで巻いて付属のキャップをして保管すれば、半年近く使用することができます。

それでは、2024年もソンム製作所をよろしくお願いいたします。